2020年6月最新版!人気ステンレスモデルの価格推移

新型肺炎コロナウイルスによる緊急事態宣言がついに解除されました。
経済状況としては世界中で経済不振に陥り、アメリカのニューヨーク株式市場では、コロナウイルス感染の第2波発生リスクへの警戒が強まったことで、6月11日には過去4番目となる大きな下げ幅となったことが大きく報じられました。

今回の未曾有の出来事によって、ロレックスの価格にどのような影響があったのか?
気になる人気モデルの価格推移を見ていきましょう。

それでは、ピックアップしました人気ステンレスモデルの価格推移をご紹介します。

※ロレックス専門店クォークで販売された2016年~2020年6月までの新品販売価格相場を掲載しております。

デイトナ “Ref.116500LN” 新品販売価格推移

2016年に第6世代として登場しました デイトナ “Ref.116500LN”。
市場の差はあるものの、2016年中盤から後半にかけ、徐々に流通が始まりました。先代の“Ref.116520”から継承された名機“Cal.4130”をはじめ、様々なパーツが引き継がれたモデルとなりますが、最大のトピックスはすでにプラチナやゴールドモデルに採用されていたモノブロック・セラクロムベゼルがステンレス・デイトナに初採用された点でしょう。また、ムーブメントに関しても、2000年の登場から様々なブラッシュアップと進化を重ね、現在では当初とは全くの別物と評価の高いハイスペックムーブメントと呼ばれています。

高い評価と希少性を秘めており、2016年の初登場からプレミアム価格となっておりました。その高い人気は上昇を続け、国内定価を倍以上に上回る市場相場になっている状況です。
また、先代まではホワイトダイヤルに比べ、ブラックダイヤルの人気が高い傾向にありましたが、今作では評価が入れ替わり、ホワイトダイヤルの方がブラックダイヤルよりも20万円ほど高い傾向となっており、デイトナの評価が変わるメモリアルモデルとなりました。

皆様ご存じの通り、正規代理店での取り扱い情報は一切なく、弊社を含めた並行輸入店が中心の取り扱いとなり、需要供給の観点からも流通量が少ないことが予想され、現状の相場に至ったと考えられます。そのため、新品の買取はもちろん、中古商品の買取に関しても引く手あまたな状況です。グラフの通り、価格推移は上昇傾向にありますので、高年式品はもちろん、少し年式の経過した商品でも満足できる買取金額が見込めます。

エクスプローラーI “Ref.214270” 新品販売価格推移

2010年に第6世代として登場しました エクスプローラーI  “Ref.214270”。
長年継承されてきました36mm径に終止符を打ち、時代のニーズを汲んだ39mm径へと進化を遂げました。ボリュームアップした本体に伝統の369インデックスがマッチした現代的なアップデートとなりました。ムーブメントにはパラクロム・ヘアスプリングと高性能のパラフレックス ショック・アブソーバが採用されたことにより、耐衝撃性や耐磁性に優れた実用性の高いモデルとなりました。人気も高く、ロレックス初心者からマニアまで幅広くファンに愛される時計です。

相場は発売当初から比較すると、30万円近く値上がりしています。
また、2016年には369インデックスにクロマライト夜光が採用された、NEWダイヤルが登場し、大きな話題となりました。

同じ2016年製でも、“夜光あり”のダイヤルと“夜光なし”のダイヤルでは、買取時に4万円ほどの価格差が生じており、“夜光あり”のダイヤルの方が高い査定額になる傾向があります。しかし、グラフのとおり相場は上昇傾向のため、夜光なしのダイヤルでも当時の相場から考えると大きく高騰しているため、悲観することはありません。

先代、先々代には、369インデックスに夜光塗料ではなく、白いラインが入っていましたが、それぞれのモデルには、白いラインが入っていないダイヤルが存在し、通称“ブラックアウト”と呼ばれる希少価値の高い個体が存在したことから、今モデルについても、今後“夜光なし”ダイヤルがプレミアム化する可能性はありますが、多く流通しているモデルのため、現在のところその兆候はなく、売却時期を延ばす選択は必要なさそうです。

サブマリーナー “Ref.116610LN&114060” 新品販売価格推移

2010年に第4世代として登場しました サブマリーナー・デイト “Ref.116610LN”。
そして、2012年に第7世代となるサブマリーナー・ノンデイト“Ref.114060”が登場しました。
共通する点は、サブマリーナーシリーズのステンレスモデルにセラミックベゼルが初採用された点です。ケースも角ばった肉厚な印象へ変わり、全体的なデザインからは武骨な印象が感じられますが、耐久性や視認性が向上し、実用性の面では非常に高い位置付けのモデルになったように感じます。

価格面では、両モデル共にプレミアム価格となり、2016年時点より30万円以上高騰しています。また、ダイヤルの“SUBMARINER”や防水表記に年代による微差が確認されていたり、ブレスレットのバックル中板が梨地(ざらついた表面)から鏡面仕上げとなるマイナーチェンジが行われ、同年式でも、鏡面仕上げの個体の方が3万円ほど評価が高い傾向にあります。また、付属品についても、保証書に新旧のデザインが存在し、査定額が変わります。現在は鏡面仕上げのバックルに新デザインの保証書が最も高い評価となります。

現在の相場、今後の動向は?

相場は2019年中盤にピークを迎え、現在は安定した相場を保っています。
コロナウイルスによる緊急事態宣言中は若干の相場の落ち込みも感じられましたが、2020年6月現在においては、緊急事態宣言前の相場に戻ったといえる市場状況となっています。

また、相場は戻ったとはいえ、コロナウイルスによる第2波の脅威がなくなったとはいえず、ロレックスを含め、100万円を超える高額モデルは相場変動の煽りを大きく受けるため、売却に関しては早めの判断が重要となるでしょう。ご相談などございましたら、お気軽にクォークまでご連絡ください。