新型モデル登場によるエクスプローラーI の新旧買取相場

2021年、ロレックスの新作発表が行われ大きな注目を集めたエクスプローラーI 。
近年のロレックスは“サイズアップ”の流れが大きく、2020年にはサブマリーナーシリーズが40mm径から41mm径へとサイズアップを果たしたことは記憶に新しいと思います。
また、オイスターパーペチュアルにも41mm径サイズ のバリエーションが登場し、大型サイズはスポーツモデルだけの代名詞では無くなりました。そんな市場動向の中、エクスプローラーI は39mm径サイズの短すぎる時代に終止符を打ち、伝統の36mm径サイズが復活を果たしました。

ロレックス エクスプローラーI Ref.124270(36mmサイズ)

36mm径サイズに回帰した新型モデルのエクスプローラーI 。
約70時間のパワーリザーブを備えたムーブメントCal.3230を搭載。

■ロレックス エクスプローラーI Ref.124270 36mmサイズ

ロレックス エクスプローラーI Ref.214270(39mmサイズ)

エクスプローラーI の長い歴史の中でも僅か1世代のみの登場となった39mm径サイズの旧型モデル 。生産期間は2010年~2021年の11年間。

■ロレックス エクスプローラーI Ref.214270 39mmサイズ

2021年、エクスプローラーI の新旧買取相場

早速、エクスプローラーI の新旧モデル(新型/Ref.124270、旧型/Ref.214270)を比較してみました。コロナ禍やロレックス相場の変動はどのように影響しているのでしょう?

ロレックス全体に価格の高騰が起きている中、2021年に入り市場相場も落ち着きが感じられるようになった矢先、エクスプローラーI の生産終了のうわさが飛び交いました。
2021年3月当時、現行モデルだったRef.214270の新品流通量が激減し、80万円前後を推移していた中古買取相場は、5月にはなんと100万円の大台を超えました。その後も相場は上がり続け、うわさの新型モデルRef.124270の登場によって、7月には中古買取相場が120万円近くまで上昇するという短期間としては異常な高騰を記録しました。
しかし、その後は新型モデルRef.124270の流通が安定したためか、買取相場は落ち着いた印象が感じられます。

■写真左 Ref.124270(新型)/ 写真右 Ref.214270(旧型)

今後の動向は?

グラフを見ると、旧型モデルとなったRef.214270(39mm)は相場が下がった印象を受けますが、新型モデル発表の煽りを受けた印象が強いです。実際に2021年の1月時点と比較すると、今は20万円以上相場は上昇しています。
また、 新型モデルRef.124270についても、一時的な相場の高騰を見てしまうと薄れてしまいますが、国内定価79万3100円の商品が95万円程の買取相場を保っています。

周知の事実となりますが、今回比較した新旧2モデルに限ったことではなく、現在の相場は過去に前例がないほど高騰しています。この状況は今後も続くとも考えられますが、その反面、いつ相場が崩れてもおかしくない状況なのです。

今後のメンテナンス費用など、維持費も考慮すると、買い替えや売却を考慮している方は早めの決断が吉と出るのでは!?